自己啓発本読む前にやることってきっとあるんだよな
僕が長く拝読しているブログの書き手に上田啓太さんて人がいます。
彼の書く真顔日記。中でもaikoをタイトルに関した記事はどれも面白くて好き。
気が向いたら[上田啓太]と検索かけて彼の書いた文章を読むのですが、ここ最近読んだ中で「ハッ」とさせられる文面を見つけたので今日はそれに触れます。
「次々と色々な自己啓発の本を読んでいるが、どれも一度も読みかえしていない」という状態です。これがいちばんどうしようもない。要するに色んな酒を飲んで楽しくなってるだけです。自己啓発界のパーティーピープルです。
【上田啓太】自己啓発書=アルコール説 - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」 より
自己啓発界のパーティーピープル。この言葉が実に言い得て妙だなと感じました。
私事ですが、好きなんです。自己啓発の本読むの。
いい影響もらえたものもあれば、悪い影響もらったこともしばしば。
今は随分と自己啓発本との付き合い方をコントロールできるようになりましたが、昔は…と思い返すと。上のパーティーピープルだった…ような気がします。
自己啓発本ってたしかに読んでると心地いいんです。優越感からくる高揚感じゃないかなと自分で推測してますが、あの心地よさを身近で表現するなら”酒に酔ってる”あのとき。が、とっても近い。
読んだ次の日には我が物顔で記載されていた内容を人に話したりなんかしちゃってね。
アンドリュー・カーネギーって知ってる?とか聞くんですよ。ニヤつきながら。
自己啓発本読んで、成長した気になって。頑張る人の横をすました顔で通り過ぎながら「時代は変わった。人生100年時代はもっとダイバーシティ。」とかのたうち回って「よく知ってるね」なんて言われた拍子には、もう。「7つの法則ってのがね!」
自己啓発本の内容は上手に向き合わないと、ほんと火傷しちゃう危険物。
上の上田さんのブログでも触れてますが、読んだ瞬間の気持ちの高ぶりってほんと持続しない。一週間もすればリセット。読み返して再燃すればいいですけど、結局次の新しい本の内容に頭の中がすれ変わって、またイチから。
アルコールという表現がありますが、それ超えてもう麻薬ですよ。
ほんと上手に付き合わないと。
自己啓発本は取り組んでる”なにか”が行き詰まってるときに読むのがいい気がします。自分探しの過程で読むとか、まるで必要ないんじゃないでしょうか。本を読むのは大切だけど、その内容をひけらかすのはきっと違う。
「この酒うめーから!」
と、ジョッキを手渡す絡み酒みたいなことしないように自分を律する心。
大事だなぁ。